mihomo
TERM-A01Clash Metaコアの現在の名称で、実際に働くエンジンそのものです。通信の送受信、ルール判定、ノード接続の維持を担い、GUIクライアントはその外側を包む皮に過ぎません。設定画面の「コアバージョン」が指すのはこれです。
PARTS INDEX / パーツ対照表
組み立て前にまずパーツを覚えましょう。頻出用語26個を5分類に整理、各項目2〜4文で「これが何か・どこに出てくるか・何とセットか」を解説します。チュートリアル中に知らない単語が出てきたら、このページで確認して作業を続けてください。
SECTION A / コア構成
コアが実際に動き、クライアントはその外皮、サブスクは材料です。三者の関係を理解しておくと、後で出てくるエラーメッセージも読めるようになります。
Clash Metaコアの現在の名称で、実際に働くエンジンそのものです。通信の送受信、ルール判定、ノード接続の維持を担い、GUIクライアントはその外側を包む皮に過ぎません。設定画面の「コアバージョン」が指すのはこれです。
Clash Plus、Clash Verge Rev、FlClashなどグラフィカルな操作画面を持つアプリ本体。コアの起動、サブスクの取り込み、ノード切り替えを代わりに行い、コマンド操作をボタン操作に変えてくれます。初心者はまずGUIから始めましょう。
サービス提供元から渡されるHTTPSアドレス。クライアントが定期的に取得し、全ノードを含む設定に変換します。リンクはアカウント情報と同等なので、グループチャットなどに貼らないこと。失効した場合は管理画面でリセットすれば旧リンクは無効になります。
ノードのサブスク配信サービスを提供する業者を指す業界用語。料金を支払うとサブスクリプションリンクとノードが提供されます。当サイトは特定業者の評価は行わず、購入したサブスクをクライアントに設定して動かす方法だけを解説します。
コアが公開するローカルHTTPインターフェースで、設定項目はexternal-controller、既定アドレスは127.0.0.1:9090が一般的です。ダッシュボードなどのWebパネルはこれを通してノード一覧の取得やプロキシグループの切り替えを行います。ローカル待ち受けなら問題ありませんが、うっかり0.0.0.0に変更してインターネットに公開しないよう注意してください。
SECTION B / プロキシプロトコル
プロトコルは通信のパケット化と暗号化の方式を決めます。日常利用では原理を深追いせず、名前を見て特徴をつかめれば十分です。
老舗の暗号化プロキシプロトコル、略称SS。構造がシンプルで負荷が小さく、ほぼすべてのクライアントで対応しています。サブスク内のss://から始まるノードがこれで、環境を選ばない最も扱いやすいタイプです。
V2Rayプロジェクトのネイティブプロトコル。ユーザーID認証と時刻検証を備えており、SSより機能が豊富ですが、端末の時刻が約90秒以上ずれると握手に失敗します。VMessノードにつながらない場合は、まず時刻を確認しましょう。
VMessを軽量化した後継プロトコル。組み込み暗号化を廃止しTLS層に一任する形式で、Realityなどのトランスポートとセットになることが多く、負荷も低め。ここ数年新設されるノードで広く採用されています。
プロキシ通信を通常のHTTPSアクセスに偽装するプロトコル。有効な証明書が必須で、通常は443番ポートを使用し、通信の特徴が目立ちにくいのが特徴です。ノード名にtrojanと表記されているものがこれです。
QUIC(UDP)ベースの高速プロトコル。パケットロスが多い回線でのスループットに強みがあります。認識にはmihomoコアを搭載したクライアントが必須で、古いコアでunsupportedと出るのは操作ミスではなく、パーツの型が合っていないだけです。
SECTION C / ルールと分流
分流はClashの本領です。この6つの用語が扱うのは「入ってきた通信が最終的にどの出口から出るか」という話です。
設定ファイル内のrulesセクション。1行ごとに上から順にマッチングし、条件に一致した時点で判定終了です。書式は「種類,マッチ値,出口ポリシー」で、例えばDOMAIN-SUFFIX,youtube.com,PROXYのように記述します。行の順序がそのまま優先度になるため、順番を誤ると振り分けもずれます。
用途別にノードをまとめたグループ。代表的な種類は手動選択のselect、自動速度計測のurl-test、フェイルオーバーのfallbackです。ルールの出口には通常ノード名でなくグループ名を指定するため、ノードを切り替えたいときはグループ内でクリックするだけでルール自体は変更不要です。
IPの所属地域でマッチングするルール種別で、組み込みのGeoIPデータベースを利用します。代表的な書式はGEOIP,CN,DIRECTで、宛先が中国本土のIPなら直接接続する意味です。データベースはクライアント設定から手動更新できます。
ドメイン分類データベースでマッチングするルール種別。例えばGEOSITE,category-ads-all,REJECTと1行書くだけで大量の広告ドメインをブロックできます。ドメインを1つずつ書くより効率的で、分類データベースはコミュニティが管理し内核と共に更新されます。
クライアントがテスト用アドレス(GoogleのGenerate_204がよく使われる)にリクエストを送り、往復時間をミリ秒単位で記録します。url-test型のプロキシグループはこの結果に基づき最速ノードを自動選択します。注意点として、この数値は接続の速さを示すだけで、ダウンロード速度とは異なります。
組み込みの2つの出口ポリシー。DIRECTはプロキシを経由せず直接接続、REJECTは接続自体を拒否します。中国本土向けの通信をDIRECT、広告ドメインをREJECTにするのが最も一般的な組み合わせです。
SECTION D / 設定ファイルの項目
設定ファイルはいわばこの仕組みの組み立て図です。この5つの項目を理解すれば、大半のエラーは図面を見ながら自分で直せます。
Clashの設定ファイルで使われるテキスト形式。インデントで階層を表現し、インデントには必ずスペースを使います。手動編集後にエラーが出る場合、その大半はTabの混入かスペース不足が原因です。位置を揃えて保存し、うまくいかなければ1つ前の状態に戻せば大丈夫です。
混合リスニングポート。HTTPとSOCKS5プロキシが同じポートを共有し、既定値は7890が一般的です。ブラウザ拡張機能やシステムプロキシはこのポートを指します。起動時にbind失敗が出る場合、大抵はこのポートが他のプロセスに先に使われているので、番号を変えるか相手側に空けてもらいましょう。
設定内のtunセクション。有効にするとコアが仮想ネットワークアダプタを作成し、システム全体の通信を横取りします。プロキシ設定を無視するアプリも一括処理でき、管理者権限またはシステムの許可が必要です。「システムプロキシ」とはどちらか一方を有効にすれば十分で、両方同時に有効にする必要はありません。
dnsセクションはドメイン名解決の方式を制御します。enhanced-modeをfake-ipに設定すると、コアがまず仮のIPを返し、実際の解決は出口側で行われるため、速度向上とDNS汚染の防止を両立できます。モード切り替え後はシステムのDNSキャッシュを一度クリアしておきましょう。
LAN内の他デバイスからの接続を許可し、プロキシを共有するかどうかの設定です。trueに設定すると、スマホでパソコンのLAN内IPとポートを指定するだけで一緒に使えます。公共Wi-Fiでは有効にしないこと。学生寮などのネットワークが信頼できる環境かどうかは、ルームメイトの状況を含めて自分で判断してください。
SECTION E / ネットワーク基礎
これらの概念はClash専用ではありませんが、トラブル対処の際に何度も出てきます。理解しておけば、フォーラムの投稿も半分は読めるようになります。
通信を中継できる遠隔サーバー。サブスクリプション上では選択可能な項目として一覧表示されます。名前に含まれる地域名や倍率表記はサービス提供元が独自に決めるため、書式はさまざまです。レイテンシが低くても速度が速いとは限らないので、まず計測してから選びましょう。
データが往復するのにかかるミリ秒単位の時間。ゲームやビデオ通話ではこの値が重視されますが、ダウンロード速度は帯域幅の話であり別物です。レイテンシが3桁でも、Webページの閲覧程度なら快適に動きますので数値に一喜一憂する必要はありません。
OSレベルのプロキシ設定。有効にすると、この設定に従うブラウザなどのアプリが自動的にClashの混合ポートへ通信を渡します。一部のアプリはこの設定を無視するため、そのときこそTUNモードの出番です。
通信はプロキシ経由になっているのに、ドメイン名解決だけが現地ISPのDNSに送られ、アクセス先の情報が漏れてしまう現象です。TUNモードやFake-IPを有効にしてコアにDNSを一括処理させれば回避できます。DNSリークチェック系のサイトで一度確認してみると、実際の状態が確認できます。
Windowsストアアプリ(UWP)は既定でループバックアドレスへの接続が禁止されているため、ローカルプロキシを経由できません。クライアント付属の「UWPループバック除外」ツールで対象アプリにチェックを入れて許可すれば解決します。古くからある定番の落とし穴です。
NEXT STEP / 次の工程
各プラットフォーム向けのクライアントを1つ選び、図解チュートリアルに沿ってサブスクの取り込みから接続確認まで、所要時間はおおむね10分程度です。